リサーチ

抗酸化物質プラス運動は高齢の女性の骨を増強する

Stephen Daniells 著、2009年6月19日

抗酸化サプリメントと筋力トレーニンの組み合わせは閉経後の女性の骨量の減少を防ぐかも知れない、とカナダの新しい研究が示唆している。

Osteoporosis International に発表された研究結果によると、ビタミンC, E と運動の組み合わせを与えられた女性は、6ヶ月の期間中骨量の減少を経験しなかったが、プラセボを与えられた女性は有害な損失を経験した。

“これらの結果が興味深いのは、この研究が健康な女性におけるこれらの介入の組合わせを調べた初めての研究で、加齢性BMDの減少を遅らせる別の効果的な戦略を示唆しているからである、”とシャーブルック大学のIsabelle Dionne

博士主導の研究者達は書いている。

しかし研究者達は、これがパイロット研究であるので、“正式な栄養提言を”するのは不適切なことと警告している。

“この集団に適切な勧告を決定するために更なる研究が必要とされるのは、特に栄養と運動が高齢者集団の健康維持に向けた2つの効果的でアクセス可能な戦略であるからである、”と彼女達は付け加えて言った。

骨粗鬆症の特性は低骨量で、それが特に腰、背骨、手首骨折のリスクの増加の原因になっている。推定7500万人の人々がヨーロッパ、米国、日本で骨粗鬆症に苦しんでいる。

女性は男性の4倍以上骨粗鬆症にかかりやすい。

この研究の要点

Dionneと彼女の共同研究者達は、平均年齢66.1歳、平均BMI値25.98kg/m2の閉経後の女性34人を募集し、無作為に4つのグループの1つに割り当てた:

プラセボで運動なし;抗酸化物質(600mgのビタミンE(ラセミα-トコフェロール)と1,000mgのビタミンCを毎日)で運動なし;プラセボプラス運動;

抗酸化物質プラス運動を6ヶ月間。

腰(大腿骨頸部)と脊椎(腰椎)の骨密度(BMD)の測定は、プラセボで運動なしのグループのみが腰椎に有意な骨量の減少を経験したことを示している。両方の部位のBMDは他のすべてのグループでは一定のままだった。抗酸化物質が運動と組み合わされた時、追加の効果は観察されなかった。

Dionneと彼女の共同研究者達は、可能なメカニズムについて解説して、以前の研究は抗酸化物質の補足の後に骨吸収の減少を示した、と述べている。

“抗酸化物質は増加している破骨細胞の分化を軽減し、減少している骨芽細胞の分化を強化することによって骨量に及ぼす酸化ストレスの損傷効果を低減するのかも知れない、”と彼女達は言っている。破骨細胞は骨を破壊する細胞で、吸収と弱体化につながる。

“我々の結果は、抗酸化サプリメントが骨粗鬆症の予防に与える影響を更に調査することを勧めている、”と彼女達は結論した。

抗酸化物質と骨

今年の初め、米国農務省の農業研究サービスによって資金助成された研究は、カロチノイド、特にリコピンの摂取量の増加は女性の腰椎と男性の腰の骨密度(BMD)の損失に対するある程度の保護と関連している、と報告した。

タフツ大学、ヘブライ語シニアライフ、ボストン大学の研究者達は“American Journal of Clinical Nutrition”の2009年1月号で述べている:“従ってカロチノイドは、以前に観察された、BMD(骨密度)に及ぼす果物と野菜の保護効果の一部を説明することが可能である。”

情報源:Osteoporosis International

2009年7月、巻20、第7号、ページ数1253-1258

“筋力トレーニングと組合わせた抗酸化物質が高齢の女性のBMDに及ぼす効果:パイロット研究”

著者:A. Chuin, M. Labonte, D. Tessier, A. Khalil, F. Bobeuf, C. Y. Doyon, N. Rieth and I . J. Dionne

 

19.6.09

発育している雄ラットと骨粗鬆症の雌ラットの骨代謝に及ぼすリコピンの影響

2つの研究が行われた:

第1の研究:発育している雄ラットの骨代謝に及ぼすリコピンの影響

2つのラットグループ

I. リコピンが補足された(6週間の介入)

II. コントロール

エンドポイントの測定:

血漿と肝臓におけるリコピンレベル

骨形態学、

腰椎

脛骨のBMD(骨密度)

脛骨のBMC(骨塩量)

大腿骨幹の破壊エネルギー

しかし骨の形成はリコピン摂取によって影響されなかった

骨吸収

酸化ストレス

結果:

雄ラットを使った研究Iでは、骨の健康パラメーターの大部分は、骨の形成を除いてリコピン処置によって改善した。サプリメントを補足したグループでは血清と肝臓のリコピンが有意に増加した。

第2の研究:リコピンの摂取が雌ラットの骨代謝に及ぼす影響

(低レベルのカルシウムを摂取した卵巣摘出雌ラット)

結果:

骨粗鬆症の雌ラットを使った研究IIでは:

血漿と肝臓のリコピンレベルは非常に低いか検出できなかった。

これは予期しなかった結果である!!!!

  ● 骨の健康パラメータはリコピン処置によって影響されなかったものも

    あるし改善したものもあった。例えば骨吸収と酸化ストレスは有意に   

    減少した(改善した)

著者達は2つの実験の間の相違、主として卵巣摘出雌ラットのリコピンの生物学的利用能の劇的減少を調整しようとしている。ラットの性或は卵巣摘出状態

がどのようにリコピンの吸収に影響できるのか明らかでない。従って彼等はそれを更に調べるために今後の実験を計画している。