リサーチ

高血圧患者にLyc-O-Mato©効果

英Esther Paran医学博士は、世界的に注目された2005年の Lyc-O-Mato©を使用した臨床研究(軽度から中等度の高血圧患者の血圧を下げた)に続いて更に研究を拡大させ非常に期待される結果を発表した。

少ない用量のACE(アンギオランシン交換酵素)阻止、カルシウムチャネル遮断薬、或はそれらと少ない用量の利尿薬を組合せたもので治療されている患者にLyc-O-Mato©を与えると、臨床的に有意な効果、10mmHg以上の収縮期血圧の低下と5mmHg以上の拡張期血圧の低下があり、治療の副作用は全く記録されず治療へのコンプライアンスも高かった。

臨床方法
中等度の高血圧症で1〜2種類の抗高血圧薬で治療されている54人の被験者が募集され、そのうち50人がそれぞれ2週間にわたり2つの二重盲検交差試験に参加して標準のLyc-O-Mato©か或は同様のプラセボで治療された。血漿のリコピン、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度が測定され血圧の変化と関連させた。

臨床研究結果
Lyc-O-Mato©の2週間の補足後、2つのグループでそれぞれ収縮期血圧が145±8.7から132.2±8.6 mmHg(p<0.001)へ、140.4±13.3から128.7±10.4mmHg(p<0.001)へと有意に低下した。同様に拡張期血圧が82.1±7.2から77.9±6.8 mmHg(p<0.001)へ、80.1±7.9から74.2±8.5 mmHg(p<0.001)へと下がった。プラセボ投与患者には期間中、収縮期血圧と拡張期血圧に有意な変化はなかった。血清のリコピンレベルは基準の0.11±0.09からLyc-O-Mato©治療後0.30±0.13μmol/L に上昇した(p<0.001)。収縮期血圧値とリコピンレベルの間には有意な相関関係が見られた。 (r=−0.49, p<0.001)。

高血圧は最も一般的な慢性疾患で世界中でほぼ10億の人々を冒している(2002年ジュネーブ、心血管リスクの統合管理を行っている世界保健機関、WHOの会合で報告された。)高血圧と診断された人々の大多数は、JNCVIIの定義によると第I−II度である。しかし疾患が軽度ないし中等度であっても大半の患者の場合、血圧(BP)は単一の薬による治療方式ではあまり制御されていない。多くの患者は"健康増進の生活習慣修正"に加えて2種類以上の薬を必要とする。患者のコンプライアンスは、様々な理由で満足が得られず、新たな薬を付け加える事によって更に満足度が減少していった。
薬の摂取は平均90日で断絶されているが、有害な副作用がその一番の理由になっている。
最近、栄養食品添加物の人気が高まっている中、様々な研究によって天然の抗酸化ビタミンが血管の機能を改善出来ることを示している。規則正しく果物や野菜を食事によって補足することは、血漿のビタミン抗酸化レベルの上昇と血圧値の低下と関係している。

トマト(Lycopersicon esculentum)は、トマト製品と共に、α−トコフェロールやカロテノイド――β−カロテン、フィトエン、フィトフルエン――のような抗酸化物質の重要な栄養源である。トマトは又、カロテノイドの中で最も強力な生体外での抗酸化物質であるリコピンの主要な栄養源である。2型糖尿病の被験者では、トマトジュースの消費は血漿のリコピンの有意な上昇と酸化に対する低比重リポタンパク(LDL)の耐性の増加をもたらした。

以前の研究で治療されていない第I度の高血圧患者でLyc-O-Mato©のカプセルが血圧を下げる特性を示している。高血圧症制御の効果を更に評価するために第I度と第II度の治療をされている高血圧患者に関して現在の研究が行われた。

この研究の目的は、中等度の制御されていない高血圧患者において薬理学的治療にLyc-O-Mato©を加える効果を評価してこの効果と血漿の酸化窒素と血清のリコピンレベルを関連させることであった。