リサーチ

トマトが不妊症を防ぐ!?

2008年12月8日

  英国Daily・Mail紙に最近、トマトリコピンが子宮内膜症の予防に効果があるという研究結果が掲載された。これは、既にサンフランシスコの米国生殖医学会会議で発表されている論文であり子宮内膜症に悩む女性が多いイギリスでは大きく取り上げられている。臨床研究は、アメリカのウェイン州立大学で行われリコピンが瘢痕組織の形成を引き起こす化学反応を最高90%まで低下させ、トマト製品に高濃度で存在するリコピンと呼ばれる抗酸化物質が子宮内膜症によって起こる内部の瘢痕化を防止する効果が立証された。

  通常、子宮内膜症は子宮内膜にある細胞が骨盤部の他の部分にくっついて癒着と呼ばれる瘢痕組織、痛み、炎症を起こし、治療法はほとんど無い。研究は、子宮内膜症に見られるような癒着性の組織がリコピンによって癒着を引き起こすタンパク質の作用を有意に80−90%減少させるという事である。

  ウェイン州立大学の研究者であるTarek Dbouk博士は、「子宮内膜症の重要な合併症の1つは、癒着を誘発する炎症を引き起こすことであり、炎症は基本的に瘢痕化を引き起こすのである。我々がやったことは、これらの癒着を引き起こす異常な細胞の作用をたどるのに役立つタンパク質マーカーを見ることであった。リコピンはこれらの細胞の異常な作用を低下させるように働いた。この事は、癒着にかからないことを意味し、リコピンが子宮内膜症の合併症や病気を和らげるために作用することを示唆する。リコピンが癌や慢性炎症で果たす正の役割を証明している研究は多く、"リコピンは栄養素であるから害にはなり得ない、"」と述べた。

 最新の研究によりリコピンは癌、心疾患、男性不妊症などを防ぐかも知れないということが立証されている。イギリス人のリコピン平均1日摂取量は、1ミリグラム以下であり、これを大きく増やす事により200万人のイギリス女性を冒している不妊症が減少する可能性に期待が掛けられている。