
リサーチ
トマトの摂取後、血漿とリンパ球におけるリコピンとビタミンCの濃度が上昇する。
細胞の抗酸化保護に及ぼす効果
P Riso1, F Visioli2, D Erba1, G Testolin1 and M Porrini1細胞の抗酸化保護に及ぼす効果
1食品科学と技術科、ヒトの栄養部門、ミラノ大学、ミラノ、イタリア
2薬理科学科、ミラノ大学、ミラノ、イタリア
目的: この研究は、少量のトマト製品の規則的な消費がリンパ球のDNAと脂質を酸化損傷から守ることが出来るかどうかを立証しようとする。
計画: 標準化された食餌の介入。
被験者: 12人の健康な女性被験者(平均年齢25.2歳)。
介入: 被験者は1週間標準化された食餌を取り、その後3週間1日につき平均8mgのリコピン、0.5mgのβ−カロチン、11mgのビタミンCを供給する少量の異なるトマト製品に富んだ同じ食餌を消費した。血漿とリンパ球のカロチノイド、ビタミンCとビタミンEの濃度が分析された。鉄イオンによって産出される酸化損傷からのリンパ球DNAの生体外保護はコメット分析評価によって評価され、そして脂質過剰酸化はマロンジアルデヒド(MDA)のHPLC分析によって評価された。
結果: トマト製品による食餌介入は、血漿(p<0.001)とリンパ球(p<0.01)の両方でリコピン濃度を増加させた。ビタミンCの濃度は血漿(p<0.05)で‾35%増加し、リンパ球(p<0.005)では‾230%増加した。ビタミンEは血漿(p<0.0001)では有意に減少したが、リンパ球では減少しなかった。最終的に、DNAの酸化損傷(p<0.05)からの保護の増進はあったが、MDAレベルに対して有意な効果はなかった。
結論: 我々の結果は、トマト製品がリコピンの良い供給源であるばかりでなく、生物学的に利用できるビタミンCの供給源でもあることを示唆している。少量のトマト製品の規則的な摂取は、酸化種によって誘発されるDNA損傷から細胞をもっと保護できるようにする。この効果は、トマトの中にある種々の抗酸化物質の相乗作用によって多分起こるのであろう。
スポンサーの出資金:MURSTによって援助された。
