
リサーチ
リコピンの消費は骨粗鬆症の危険にある閉経後の女性の
酸化ストレスと骨吸収マーカーを有意に減少させる
酸化ストレスと骨吸収マーカーを有意に減少させる
2005年6月25日―30日、スイスのジュネーブの第2回ヨーロッパ石灰化組織学会−骨とミネラル国際学会(ECTB-IBMS)合同会議で発表された要約。
L.G.Rao1, E.S.Collins1, R.G.Josse2, A.Strauss2, A.V.Rao3
1医学部、内分泌学と代謝部門、カルシウム研究室 2聖ミカエル病院、医学部、内分泌学と代謝部門3
カナダ、トロント、トロント大学、栄養科学部
L.G.Rao1, E.S.Collins1, R.G.Josse2, A.Strauss2, A.V.Rao3
1医学部、内分泌学と代謝部門、カルシウム研究室 2聖ミカエル病院、医学部、内分泌学と代謝部門3
カナダ、トロント、トロント大学、栄養科学部
活性酸素種(ROS)によって誘発される酸化ストレスは、現在、骨粗鬆症の危険と、関連付けられており、いくつかの抗酸化物質はこの危険を阻止することが疫学的に証明された。トマトとトマト製品の中にあるカロチノイドであるリコピンは、癌と心血管疾患の危険度を減少させると知られている有力な抗酸化物質である。しかし、骨粗鬆症におけるリコピンの役割はまだ研究されていない。我々の目的は、リコピン摂取と抗酸化力、酸化ストレスパラメータ−、そして骨粗鬆症の危険度の高い閉経後の女性の骨回転マーカーの間の関係を調べることである。50−60歳の33人の女性を募集し、空腹時血液サンプルを出す前に、7日間の食物摂取の記録を記入するよう求めた。次のパラメーターが血清で測定された:全体の抗酸化潜在能力、血清リコピン、過酸化脂質、タンパク質チオール(酸化ストレスマーカー)、そして骨アルカリ性ホスファターゼとI型コラーゲン架橋結合N末端テロペプチド(NTx)の回転マーカー。参加者の体重1キログラム当りの血清リコピンは四つのグループに分類され、一方向ANOVA(分散分析)とNeweman-Keuls多重比較を使って上記の血清パラメーターとの統計的相関分析をした。それぞれのグループの平均の血清リコピンは次の通りであった(nM/kg):グループ1;1.1±0.2、2;2.6±0.1、グループ3;4.0±0.2;グループ4;8.1±0.6。グループは年齢、身長或いは体重において有意な差はなかった。すべてのグループは平均のNTx(ナノモル骨コラーゲン相当量)(ANOVA p<0.005)において有意な差があった;グループ 4(17.1±0.3)はグループ1(22.5±0.3) (p<0.05)より有意に低かった。すべてのグループは平均のMタンパクにおいて有意な差があった(ANOVA pμチオール(p<0.05);グループ4(592.2±1.1)はグループ3(457.4±0.1) (p<0.05)より有意に高いタンパクチオールを持っていた。このように、血清リコピンが増加するにつれてタンパク質酸化とNTxは減少する。すべてのグループは、食物記録から決定されるようにリコピンの摂取(mg/日)において有意な差があった(ANOVAp<0.02);グループ4(7.5±0.8)はグループ1(1.8±0.8)( p<0.01)より有意に高かった。結論すると、これらの結果は、食餌のリコピンは容易に吸収され、酸化ストレスと骨回転マーカーを減少させるのに効果的な抗酸化物質として働き、従って骨粗鬆症の危険度を減少させるという我々の仮説を立証する。骨粗鬆症の予防と治療におけるリコピンの有益な効果を明らかにするためには、今後の食餌介入研究が必要である。
