
リサーチ
栄養と癌 2003, Vol.47、No.2, Pages 181-187
(doi: 10. 1207/s15327914nc4702_11)
(doi: 10. 1207/s15327914nc4702_11)
UVBによって誘発される光損傷に対するリコピンの保護効果
Zsuzsanna Fazekekas Dayuan Gao Rao N. Saladi Yuhun Lu Mark Lebwoh Huachen Wei
トマトとトマト製品の中にある非環式炭化水素であるリコピンは、確証のある強い抗酸化物質であり、その抗癌性は培養された細胞と動物モデルで証明された。2つの濃度の局所のリコピンがUVBによって誘発された急性の光損傷に対して果す保護効果を研究した。リコピン投与量の使用は、UVBによって誘発されるオルニチン脱炭酸酵素(p<0.05)とミエロペルオキシダーゼ(p<0.05)を依存的に阻害した、そしてバイフォールドの皮膚の厚さ(p<0.05)を有意に減少させた。UVBを照射されなかった対照と比べてUVBを照射されたグループでアポトーシスの経路の活性カスパーゼ3の増加を、免疫組織化学の染色が示した。局所のリコピンの使用は、カスパーゼ3の分解を防止した。UVB照射は増殖細胞核抗原(PCNA)を完全に減少させた、そして処理されなかった皮膚は基底表皮はどこも陽性染色された細胞を維持していた。局所のリコピンの使用は、UVBによって誘発されたPCNAの阻害を逆転させた、そして正常のPCNA染色がリコピンで処理された皮膚において回復した。我々の結果は、局所のリコピンはUVBによって誘発された急性の光損傷に対して保護効果を発揮することが出来る事を示唆している。更にそれは、表皮のオルニチン脱炭酸酵素の活性の阻害によって保護物質として作用して、炎症性反応を減少させ、正常の細胞増殖を維持し、もしかするとUVB損傷に続いて起こる必然的なアポトーシスの階段を遮断することによって示されるようにDNAの損傷を予防するのかも知れない。
局所に使用されるリコピンの抗酸化活性
Journal of the European Academy of Dermatology & Venereology
Volume 18 Issue 1 Page 52 - January 2004
Doi: 10.1111/j.1468-3083.2004.00850.x
要約 バックグラウンドUV光線は、表皮に含まれている抗酸化物質の喪失を引起こす。これが局所の抗酸化物質を使用する理論的根拠である。方法 我々は、リコピンを主成分とする製品とビタミンEとCの混合物を含んでいる製品がUV光線照射に対して果している保護作用を研究した。光線刺激は太陽光線模擬装置で加えられ、皮膚反応は機器で評価された。
結果
リコピンを主成分とする製品は、ビタミンの混合物を含んでいる製品よりずっと強い保護能力を持っていた。
結論
リコピンは、遊離基による皮膚の損傷の予防に効果的に使用されるに適した特性を持っている。その抗酸化力は、多分その高い還元力による。
UV照射が皮膚に及ぼす直接の影響:
カロチノイドを含んでいる抗酸化複合体による修飾
著者:Cesarini J.P.; Michel L.2; Maurette J. M. 3; Adhoute H.4; Bejot M.3
出典:Photodermatology Photoimmunology & Photomedicine, Volume 19, Number 4, August 2003, pp. 182-189(8)
出版者:Blackwell 出版
背景/目的:
日光の紫外線(UV)の部分は皮膚癌の誘発と進行に関わっていて、それに対して限られた光保護は、照射時間の短縮、衣服、日焼け止めクリームの塗布によって与えられる。効果的で安全な、組織の光保護という観念が多くの欠点を回避するだろう。UVによって誘発される酸化ストレスはDNA損傷の原因であり、2, 3の出版物は、ヒトにおいて抗酸化複合体の経口摂取の利益があるにしても最小限の利益を示したが、対照的に多くの文献は試験管内或いは動物モデルでの有益な効果を示した。
方法:
我々は、25人の健康な個人において、抗酸化複合体(AOC)――ビタミン(リコピン、−カロチン、−トコフェロール)、セレン――がUVによって誘発される損傷を減少させる力を研究した。AOCは、7週間毎日経口で投与された。照射の前と後、製品の摂取の前と後、6つのパラメーターが調べられた:chromametryによる皮膚の色、最小紅斑量、そして皮膚の生体組織検査による日焼け細胞(SBCs)、免疫組織化学によって検出されたp53、色素沈着指数、そして過酸化脂質レベル(チオバルビツール酸反応)。 結果:AOCの経口摂取の後、我々は、光線性紅斑閾値の上昇(+20%, p=0.01)とUVによって誘発される紅斑の全般的な減少、UVによって誘発されるp53表現(p<0.05)とSBCs(p<0.05)の減少、そして過酸化脂質レベル(p<0.01)の平行的減少を観察した。色素沈着は増加した(p<0.01)。
結論:
抗酸化複合体の経口摂取後、UVによって誘発される損傷に対する表皮防御の多くのパラメーターは有意に改善する。AOCの経口摂取は、局所用剤と物理的外因によって与えられる光保護の手段に安全で、終日の効率的な補体を与えることが出来た、それで皮膚の老化と皮膚癌の原因となるDNA損傷を減少するのに貢献するのだろう。
栄養に関する年々のレビュー
Vol. 24: 173-200(Volume publication date July 2004)
(doi: 10.1146/annurev.nutr.24.012003.132320)
2004年2月6日、前もってレビューとしてオンラインで最初に発表された
日光からの皮膚損傷に対する栄養による保護
Helmut Sies and ?Wilhelm Stahl-
Institut fur Biochemie und Molekulaarbiologie I, ハインリヒ‐ハイネ‐大学
デュッセルドルフ、D-40001 デュッセルドルフ、ドイツ; eメール:sies@uni-duesseldorf.de, wilhelm.stahl@uni-duesseldorf.de
Photodermatology, Photoimmunology & Photomedicine
Volume 19 Issue 2 Page 56 ?April 2003
Doi: 10.1034/j.1600-0781.2003.00019.x
レビュー記事
植物性物質による皮膚癌の光化学防御
Sleem F’guyer, Farrukh Afaq, Hasan Mukhtar
光化学防御は、紫外線照射(UVR)によって誘発される皮膚の損傷との戦いで重要な武器になった。多くのUVRによって誘発される損傷の中で、皮膚癌が最大の関心事になっているのは、最近その割合が絶えず上昇を続けていて、同じ傾向が今後も続くことが予期されているからである。紫外線の照射は活性酸素種(ROS)の過度の産生を引き起こす事によって皮膚細胞における酸化ストレスを増加し、癌の開始と促進へと至らせる。抗酸化物質はこれらのROSを抑制する力を持っている、そして最近の多くの研究は、これらの抗酸化物質のうちのいくつかはUVRによって誘発される多くの情報伝達経路を阻害することが出来ることを示している。このように、UVRによって誘発される皮膚癌を防御する事が出来る無毒性の強い抗酸化物質を確認することが重要な研究の分野になった。肌の手入れの製品に植物性抗酸化物質を使用することに人気が高まっている。広範囲のそのような物質が動物モデルの身体の皮膚癌を防止することが証明された。新しい物質が絶えず研究されている;しかしほんの少しの物質しかヒトにおけるその効果が検査されていない。動物モデルと細胞培養の研究は、抗酸化物質が皮膚癌の種々の段階でいくつかのメカニズムによって作用することを明らかにした。このレビューは選ばれた植物性抗酸化物質の皮膚癌光化学防御効果に焦点をあてている。
食餌による体内光保護という観念が勢いを増している。皮膚は、日焼け、光損傷、非メラノーマ皮膚癌のような皮膚障害の主な原因である紫外線(UV)照射に絶えずさらされている。紅斑の年間UV線量の大半に、日焼け止めクリームを使用しない、休暇でない時に出くわす。局所的に加えられた化合物がないと、皮膚の保護は専ら内因性防御に依存する。微量栄養素はUV吸収体として、抗酸化物質として作用することができ、或いはUVにさらされて誘発された信号経路を変えることが出来る。UVによって誘発された紅斑は、光保護を評価するに適したパラメーターである。食餌による保護は、カロチノイド、トコフェロール、アスコルビン酸塩、フラボノイド類或いはn-3脂肪酸によって供給され、一生続く保護の一部として維持抵抗に貢献する。
