
リサーチ
Arab, L., Steck-Scott, S., Fleishauer, A.,リコピンと肺,実験生物学と医学
227: 894-899, 2002
ヒトの肺は絶えず酸化ストレスとオゾンストレスにさらされていて、特に酸化損傷に傷つきやすくなっている。研究者達は、肺上皮の内表面と内表面の分泌液の食物抗酸化物濃度は、酸化損傷にから保護する、と信じている。酸化から起こるDNA損傷が肺癌の発症の要因となるため、研究者達は肺癌の予防における抗酸化物の役割を研究している。
この無作為の臨床試験で研究者達は、高リコピン、カロテノイドに富んだ野菜ジュースが肺機能、カロテノイドのマクロファージレベルに及ぼす効果、及びオゾンによって引き起こされる肺の損傷を和らげる効果を研究した。オゾンにさらされた被験者のうち、栄養補助食品を与えられた被験者はDNA損傷の増加が見られなかったが、栄養補助食品を与えられなかった被験者では、肺のDNA損傷が20%増加していることを示した。これらの結果は、抗酸化物はオゾンにさらされて起こる酸化ストレスの増加と関連のあるDNA損傷から肺を保護するということを示している。
トマトの消費はDNA損傷に対する保護を高める
Porrini, M., Riso, P., リンパ球リコピン濃度と酸化損傷からのDNA保護は短期間のトマト消費の後女性において高まる、Journal of Nutrition, 130:189-192, 2000
変性疾患に対する防御を高める食餌の役割は充分に裏づけされている。この科学研究で、25gという少量のトマトピューレ(リコピン7mgとβ‐カロチン3mgを与える)を毎日、2週間という短期間消費するとリコピンとβ‐カロチン濃度を高め、酸化ストレスに対するリンパ球DNAの抵抗力を強めるのに充分であるかどうか、研究達は評価した。
この研究期間の終わりに、血漿とリンパ球リコピンレベルは有意に増加したが、β‐カロチンレベルは血漿でのみ増加した。H2O2によって誘発されたリンパ球のDNA損傷は50%減少し、逆関係がリコピン濃度とDNA損傷の間に見出された。これらのデータから研究者達は、"リコピンは酸化ストレスからDNAを保護するために貢献するか、或いは少なくともトマトの抗酸化性質を
示すよいマーカーである。事実、トマトの中にある他の物質(β‐カロチン、フィトエン、ルテイン、ビタミンC)は、観察された抗酸化性質に貢献している。"と結論している。研究者PorriniとRisoは、"つまり我々の結果は、トマトのような食物の消費は抗酸化力を高め、酸化ストレスに関連する病気の進行の危険を減少させるために重要であることを強調する。"と述べてしめくくっている。
