リサーチ

ルテインを追い越す:リコペンはルテイン以上に眼の健康に関係する

重要な抗酸化物質カロチノイドの一つであるルテインは、眼の健康に与える効果のために一番よく知られている。歴史的には、ルテイン以外のカロチノイドの眼の健康効果は殆ど注目されなかったが、リコペンと他のカロチノイドの有望な効果について更に研究が重ねられることは確実である。Beaver Dam Eye 研究(J. Nutri. 1993)は、リコペンが非常に少量眼内の内部組織に存在することを見出し、研究者を驚かせている。

非常に少量の微量栄養素が黄斑変性の危険度と逆相関のあることが領域におけるリコペンの役割についての見解を示している。トマトソースやパスタ製品又は自然トマトリコペン健康食品ライコマートを多く摂ると年齢に関係した白内障を予防する。

眼科学で報告された研究は、観察データに基づいており、臨床データによって確かめられる必要があるが、研究者はカルチノイドの豊富な食品は白内障の発達を防ぐことを示している。即ちリコペンの血漿濃度は皮質白内障の最も少ない危険度と関係している。

横断研究で研究者は、抗酸化ビタミンとカロチノイドの血漿濃度と、英国シェフィールドで生まれまだ住んでいる66才から75才の老人男女372人のグループの核、皮質、後亜包被白内障との関係を研究した。Lens Opacities Classification System III は核、皮質、後亜包被レンズの不透明の度合いに用いている。空腹時の血液サンプルがビタミンC、E、α—カロチン、β—カロチン、リコペン、ルテイン、ゼアキサンチンやβ—クリプトキサンチンの血漿濃度を測定するのに用いられた。主な結果の測定は、年齢、性や他の危険因子を調節した、血漿ビタミン濃度と白内障亜タイプ間のロジスティック回帰分析であった。

結果は、
1. 皮質白内障の危険度はリコペンの血漿濃度が最も高い人に低い
(OR, 0.4; 95% CI, 0.2-0.8, P for trend 0.003)
2. 核白内障の危険度は、α—カロチンの血漿濃度が最も高い人に低い(OR, 0.5, 95% CI, 0.3-0.9, P for trend 0.006) 又はβ—カロチン(OR,0. 7, 95% CI, 0.4-1.4, P for trend 0.033)
3. 後部亜包皮白内障の危険度はルテインのより高い血漿濃度の人に低い(OR, 0.7, 95% CI, 0.2-1.0 P for trend 0.012)
4. ビタミンC、E又はカロチノイド、ゼアキサンチンやベータークリプトキサンチンの高い血漿濃度は低い危険度に関係ない。
Gale CR et al; 血漿抗酸化ビタミン、カロチノイドと年齢に関係した白内障;Ophthalmology, 108(II): 1992-8, Nov 2001

上の、人での試験を補充して、ネズミの白内障形成に関するこの研究は、リコペンの予防効果を更に裏づけている。この研究の著者は、トマト由来の自然の抗酸化物リコペンがラットの白内障形成を遅らせるためにBHC(butylated hydroxytoluene)と同様の効果をもっていることを結論している。この研究はガラクトース投与ラットにおける白内障形成に及ぼす抗酸化物の影響を探求している。2つ抗酸化物、トマト由来のカロチノイドの1つ、リコペンと既知の抗酸化物BHTを比較している。対照グループはガラクトース30%を食べさせた。実験群には30%ガラクトースにリコペン0.8%又はBHT0.2%を与えた。白内障の発生は、白内障の発生率、白内障の度合い、レンズの組織構造、アルドース還元酵素活性、蛋白レベル、レンズ中のグルタチオンの含有量で評価した。

結果、2つの実験グループで
1. 白内障の発生率と度合いはより低かった
2. たんぱく質レベルとグルタチオンの量はより高かった
3. アルドース還元酵素は対照群に比べて減少していた

Pollack A., et al ; ガラクトース投与ラットにおける白内障発生に及ぼすリコペンの抑制効果